2025.04.18 22:50
◆ 試される踏破計画 ◆
バイクで北海道を走りたい。
ずっとそう思ってきましたが、思っているだけでは実行できない。
そこで、具体的な計画を考えました。
そもそも、なぜバイクで北海道に行かないのか。
これは理由は単純明快で、北海道がめちゃくちゃ遠いから、です。
ヒトだけ行くならそう遠くないというか、博多駅まで特急ソニックか高速バスを利用して地下鉄で福岡空港に行けば、そこから新千歳空港行きは航空4社(ANA, JAL, SKY, Peach)が飛行機を飛ばしているので、片道5~6時間程度で行けますし、スカイマークやピーチなら時期にもよりますが福岡と新千歳の間は片道1万円ほど。
しかし航空機の致命的な欠陥として、重量物を伴っての旅行が極めて難しく、特にその重量物に易燃性や爆発性の高い危険物が含まれる場合は原則としてできません。……となると陸路と海路を組み合わせて行くしかありません。そうなれば、膨大な時間・費用を要することになります。特にバイクは乗員が露出しているので、休憩・睡眠を行う場合は車外の空間を利用するしかないので。
しかし、ぼくは軽箱という偉大な武器を手に入れました。
軽箱。……こいつ、軽自動車のくせに、ちゃんと寝具などを手配してやれば手足を大の字に伸ばして乗車したままで仮眠ができるという特性があります。走行性能自体は低いですが、一般道をとことこ走る分にはそこまで悲観的な動力性能でもない。
そしてこいつ、バイクを腹の中に飲み込めるんです。
……つまり、相変わらず時間というコストは払わなければなりませんが、宿泊費をかなり抑えることが可能なわけです。
そこで立案した計画は、こういう感じです。
- 北海道に渡るフェリーがある港のひとつ、茨城県の大洗港まではバイクと寝具を搭載した軽箱で車中泊とスパ銭を使いながら走る。
- 大洗港の近くには大洗町営の無料駐車場があるため、ここでバイクを車から降ろして人とバイクだけでフェリーに乗船し北海道に上陸する。
- 北海道でキャッホキャッホする。
- 北海道から大洗までフェリーで戻る。
- 大洗で軽箱にバイクを搭載して九州まで戻る。
そして、そこまで不可能なわけでもない。
確かにクロスカブに較べると軽箱は燃費が15%くらいまで低下しますが、それで無駄に燃やすガソリンは往復でざっくり200リットル程度。金額にして4万円。アジトの急襲から大洗港まで直行直帰ではなく、適当にあちこち立ち寄ったり宿泊することも考えると、まんざら損でもない。4万円ではビジネスホテル5泊がいいとこなので。
計画では、この計画での北海道満喫のテーマは「ウマを知る」です。
なので、苫小牧に着いたら襟裳岬までは途中の競走馬育成牧場などに立ち寄り、また逝去した名馬たちの墓参を行います。予定では、セイウンスカイ・ニシノフラワー・キングヘイロー・マヤノトップガン・ヤエノムテキなど。そして途中で門別と帯広競馬場にも立ち寄ります。帯広競馬場は別名ばんえい競馬。速さを競う競馬ではなくパワーと根性を競う競馬をリアルに見たい。
その後は富良野方面に向かい、映画『鉄道員』のロケ地になった幾寅駅(廃駅)を散策。そして北上して日本海岸に出て、稚内の宗谷岬で本土最北端へ。そして一気に北海道の中央部を縦断して南に降りて苫小牧。でもここではまだフェリーに乗らずに洞爺湖・羊蹄山を見に行き、小樽を経て札幌競馬場付近へ。
札幌競馬場からは市街中心を避けるように外縁部を経て苫小牧に向かいます。最初に立ち寄ることになるセイウンスカイとニシノフラワーの墓所にもう一度参ってから苫小牧でフェリーに乗り込んで大洗まで戻り、ここで軽箱にバイクを搭載し、ゆるゆる帰投します。
と、そんな感じで考えています。
今回は、あえて道東(根室・網走)や道西(函館)は狙わない感じにします。
時間だけに縛られて「なんかよくわかんないけどとりあえず行ってみた」で一周するのは寂しいので。……胃の大半を摘出したことで恐ろしい勢いで痩せて健康的な体躯を取り戻しているのだから、まだもう少し長く生きる予定です。ということは、なにも今回急いで全域踏破をしなくても、まだまだ行く機会はある(予定)んです。
そんな感じです。
えい、えい、むん!
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