◆ ひとつの区切りとして ◆

日付として特別に区切りが良いわけではないけれど、トレーナーさんと正式に育成契約を結べたことで、私の中ではひとつの区切り。なので、ここに今までの雑感を記したい。

たぶん私は、トレーナーさんが好きなんだと思う。
保育所が最後の共学(？)で、男性への耐性は、正直に言えば、皆無と言ってもいいくらいだと思う。そのせいにするわけではないけれど、この『好き』って、どういう分類の『好き』なのか……つまり、恋愛対象としての好きか、親愛か友愛か、それ以外の感情が由来する好きか、それはよくわからない。
いつか、この『好き』がそのどれなのかが理解できる日が来ると思う。そのときに後悔しないように、これから頑張る。

もし……もし、恋愛としての好きだったとしたら、よく『初恋は実らない』という話は聞く。
それに、トレーナーさんは私の倍ほど生きていらっしゃる。大体、もしトレーナーさんが私に好意を抱いていたとしても、法律的に13歳の私に手を出すことはできない。そして、社会通念上、もっと私が成長しても、私が『教え子』である以上、なかなかそれは難しいと思うし、法律上・社会通念上の問題を放り投げてまで私に応えていただくのは私としても本意ではない。トレーナーさんのお立場を、私が奪う権限なんか、ないから。
そうなると、どんなに短く見積もっても、私が恋人としてトレーナーさんの横に立てる権利が得られるまでには５年かかる。でもトレーナーさんは今の時点で既に結婚適齢期の入口にいる。それはつまり、私の恋が実らない可能性が高いことを、残念ながら示している。

トレーナーさんの幸せが私の幸せと重ならなかったとき。そのときでも、私が後悔しないように。頑張る。
三女神の加護がありますように。